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ロールス・ロイスを検討していて、『燃費ってどれくらいなんだろう』と気になった方も多いはずです。
結論から言うと、日本のカタログにはWLTC燃費の数字が載っていません。だからこそ、走行距離と自分の給油記録から燃料代を出すのが一番確実です。
この記事では、燃費の数字が見つからない理由と、V12とEVで燃料代がどう変わるかを、計算の手順つきでお話しします。
ロールス・ロイスの燃費はカタログに載っている?
まず一番の疑問からですよね。
ロールス・ロイスの現行エンジン車(カリナン・ゴースト・ファントム)は、国内カタログにWLTC燃費が載っていません。
中古車情報サイトのカタログ欄を見ても、燃費の欄は「—-」になっています。
『そんなことある?』と思いますよね。実は、輸入車では国内の燃費値を出していない車種も珍しくないんです。
- エンジン車のWLTC燃費は国内カタログに載っていない(2026年10月時点)
- だから燃費の数字をうのみにせず、走行距離と給油量で自分の実燃費を出すのが確実
- EVのスペクターは電費の公表値(WLTP 22.2〜23.6kWh/100km)がある
ネットで「○km/L」という数字を見かけることもあります。
ただ、出どころが分からない数字は、条件がバラバラなことが多いです。この記事では、確かめられない燃費の数字は書かないことにしています。
その代わり、燃費に効いてくる「車の重さ」と「エンジンの大きさ」を、公表値で並べてみますね。
燃費に効く数字をモデル別に並べると
燃費の数字は無くても、燃費を左右する数字は公表されています。
それが車両重量、排気量、駆動方式です。
| モデル(現行) | 動力 | 駆動方式 | 車両重量 | 燃料・電気 |
|---|---|---|---|---|
| カリナン シリーズII | 6.75L V12ツインターボ | フルタイム4WD | 2,725kg | ハイオク |
| ゴースト シリーズII | 6.75L V12ツインターボ | フルタイム4WD | 公表値は要確認 | ハイオク |
| ファントム シリーズII | 6.75L V12ツインターボ | FR | 2,700kg | ハイオク |
| ファントム・エクステンデッド | 6.75L V12ツインターボ | FR | 2,750kg | ハイオク |
| スペクター | 前後2モーター | 4WD | 2,890kg | 電気(102kWh) |
重量はロールス・ロイス公式プレスと価格.com掲載のカタログ値です。
重さが公表されているモデルは、どれも2.7tを超えています。一般的な乗用車よりずっと重い車なんです。
そこに6.75L(6,748cc)のV12を積んでいるので、燃料はたくさん使うと考えておくのが自然です。

『同じV12なら、どれも同じくらい?』という声もありそうです。
実は、街乗りが多いか高速が多いかで、同じ車でも燃費はかなり変わります。
重い車は、止まって走り出す時に一番燃料を使います。信号の多い都心だけを走る人は、燃費が伸びにくいと思っておきましょう。
V12はなぜ燃料を食うの?
ここは少し仕組みの話をしますね。
ロールス・ロイスのV12は、12本のシリンダーで滑らかに回ることを優先したエンジンです。
出力は571PS、トルクは850Nm(ファントムは900Nm)あります。燃費よりも、静かさと余裕を選んだ設計なんです。
- 振動が少なく静か
- 2.7tの車体でも余裕のある加速
- 長距離でも疲れにくい
- 排気量が大きく燃料を多く使う
- ハイオク指定で単価が高い
- 発進と停止が多い街乗りで燃費が落ちる
ハイブリッドの設定はなく、全車8速ATです。
だから、燃費を良くする仕掛けで燃料代を抑える車ではありません。
「燃費が良い高級車が欲しい」と考えるなら、選ぶべきはEVのスペクターということになります。
エンジンの詳しいスペックは、ロールス・ロイスのエンジン解説で表にしています。
カリナン・ゴースト・ファントムで燃費は違う?
3つのモデルは同じV12を積んでいますが、車の形と駆動方式が違います。
| モデル | ボディ | 駆動方式 | 燃費に効きそうな点 |
|---|---|---|---|
| カリナン シリーズII | SUV(全高1,835mm) | 4WD | 背が高く、高速では空気の抵抗を受けやすい |
| ゴースト シリーズII | 4ドアサルーン(全高1,570mm) | 4WD | 背が低く、空気の抵抗は受けにくい |
| ファントム シリーズII | フラッグシップサルーン(全高1,646mm) | FR | 4WDの仕組みが無いぶん、駆動の抵抗は少なめ |
寸法はメディア掲載のカタログ値です。燃費の数値そのものは、どのモデルも国内で公表されていません。
『じゃあ、どれが一番燃費が良いの?』と思いますよね。
公表値が無いので、どれが良いとは言い切れません。ただ、同じ走り方なら、背の高いSUVのカリナンは高速道路で不利になりやすいと考えておくと自然です。
モデルごとの違いを価格も含めて見たい方は、モデル別の選び方が参考になります。
年間の燃料代は自分でどう出す?
燃費の数字が無いなら、年間の燃料代はどう見積もればいいのか。ここが大事なところです。
計算はシンプルで、次の式で出せます。
- 1年に走る距離(km)を決める
- 燃費(km/L)を決める。納車後は給油記録から実燃費を出す
- 走行距離÷燃費で、1年に使うハイオクの量(L)を出す
- その量にハイオクの単価(円/L)を掛ける
納車前は燃費が分からないので、仮の燃費を何通りか置いて幅で見ておくのがおすすめです。
下の表は、年間5,000kmと10,000km走る場合に、仮の燃費とハイオク単価1Lあたり190円を置いて計算した例です。
| 仮の燃費 | 年5,000kmの燃料代 | 年10,000kmの燃料代 |
|---|---|---|
| 4km/Lと仮定 | 約23.8万円 | 約47.5万円 |
| 5km/Lと仮定 | 約19万円 | 約38万円 |
| 6km/Lと仮定 | 約15.8万円 | 約31.7万円 |
| 7km/Lと仮定 | 約13.6万円 | 約27.1万円 |
燃費とハイオク単価はどちらも計算用の仮の数字です。ロールス・ロイスの燃費を示すものではありません。

『けっこう幅があるな』と感じた方もいるはずです。
そうなんです。燃費が1km/L違うだけで、年間の燃料代は数万円単位で変わります。
だから、表のどの行に近いかは、納車後の給油記録で確かめていくのが一番です。
- 満タン給油のたびに走行距離(トリップメーター)をメモする
- 次の満タン時に「走った距離÷入れた量」で実燃費を出す
- 街乗り中心の月と、遠出が多い月を分けて記録する
- 3回分ほどの平均で見る
EVのスペクターなら電気代はいくら?
スペクターは、ロールス・ロイス初の電気自動車です。
こちらは燃費の代わりに、電費(100kmあたりの電力量)が公表されています。
| 項目 | スペクター(初期型・公表値) |
|---|---|
| バッテリー容量 | 102kWh |
| 一充電航続距離 | 530km(WLTP) |
| 電費 | 22.2〜23.6kWh/100km(WLTP) |
| 車両重量 | 2,890kg |
| 自動車税(種別割) | 年25,000円 |
数値は公式プレス等に掲載された初期型の公表値です。日本のWLTC値ではなく、欧州のWLTP値です。
電費を使うと、電気代も同じように計算できます。
例えば年10,000km走る場合、使う電力量は約2,220〜2,360kWhです。
1kWhあたり31円と仮定すると、年間の電気代は約6.9万〜7.3万円になります。
電気料金の単価は契約や充電場所で大きく違うので、ここも計算用の仮の数字です。
2026年6月に本国で発表されたスペクター シリーズIIは、WLTP航続距離が最大628kmに伸びました。ただ、日本での価格と導入時期は未発表です。
『EVなら維持費がぐっと下がる?』と思いますよね。
燃料代と自動車税は、V12モデルより下がる見込みです。
ただ、自宅に充電設備を用意する費用や、タイヤの減り方など、別の出費もあります。
スペクターの価格や航続距離は、スペクターの解説で詳しく見ています。
燃費を少しでも良くするには?
ロールス・ロイスでできる燃費対策は、実はシンプルです。
特別なことより、タイヤと走らせ方の基本が効きます。
- タイヤの空気圧を月1回は確かめる
- 急発進を避け、ゆっくり踏み始める
- 暖機のためだけのアイドリングを長くしない
- 荷物を積みっぱなしにしない
特に空気圧は大事です。2.7tを超える車体を支えるタイヤなので、空気が減ると転がりにくくなります。
カリナンやスペクターは23インチの大径タイヤを履いているので、タイヤの状態も燃費に影響します。タイヤサイズや交換の目安はロールス・ロイスのタイヤの話にまとめています。
燃費を気にしてエコ運転を意識しすぎ、高速の合流で加速をためらうのは危険です。燃費より安全を優先しておきましょう。
正直に言うと、燃費対策で浮く金額は、車両価格や他の維持費に比べると小さいです。
だから、燃料代は「節約する費用」より「先に予算に入れておく費用」と考えるほうが気持ちが楽ですよ。
燃料代は維持費全体のどれくらい?
燃費を調べている方は、維持費全体も気になっているはずです。
ロールス・ロイスの維持費は、燃料代のほかに自動車税、保険、整備、タイヤ、駐車場がかかります。
| 費用 | V12モデル | スペクター(EV) |
|---|---|---|
| 燃料・電気 | ハイオク代(走行距離で変わる) | 電気代(充電場所で変わる) |
| 自動車税(種別割) | 年110,000円 | 年25,000円 |
| 重量税 | 登録時期と車重で変わる | 登録時期と車重で変わる |
| 任意保険・整備・タイヤ | 見積もりで決まる | 見積もりで決まる |
自動車税は2019年10月以降に登録した車の金額です(V12で2019年9月以前の登録は年111,000円)。
燃料代は自分の使い方次第で変わる分、計算しやすい費用でもあります。
一方で、保険や整備は見積もりを取らないと分かりません。維持費の全部の項目はロールス・ロイスの維持費の内訳で詳しく見ていきます。
購入の総額や値引きの話から入りたい方は、ロールス・ロイスの値引き相場から読んでみてください。
よくある質問
ロールス・ロイスのカタログ燃費は何km/Lですか?
現行のエンジン車(カリナン・ゴースト・ファントム)は、国内カタログにWLTC燃費が載っていません。燃費を知りたい時は、納車後に満タン法で実燃費を記録するのが確実です。
ロールス・ロイスはハイオクですか?
はい、エンジン車はハイオク(プレミアムガソリン)を使います。単価がレギュラーより高いので、燃料代の計算ではハイオクの単価で見ておきましょう。
ハイブリッドのロールス・ロイスはありますか?
現行ラインアップにハイブリッドはありません。燃料代を抑えたい場合は、電気自動車のスペクターが選択肢になります。
スペクターの航続距離はどれくらいですか?
初期型の一充電航続距離は530km(WLTP)です。2026年6月に本国発表されたシリーズIIは最大628km(WLTP)ですが、日本での価格と導入時期は未発表です。
年間の燃料代はいくらくらいを見ておけばいいですか?
燃費の公表値が無いので、仮の燃費を何通りか置いて幅で見るのがおすすめです。例えば年10,000kmで燃費5km/L、ハイオク190円と仮定すると約38万円になります。
まとめ
- ロールス・ロイスのエンジン車は国内カタログにWLTC燃費が載っていない
- 全車6.75L V12ツインターボで車重は2.7t超、燃料はハイオク
- 燃料代は「走行距離÷燃費×ハイオク単価」で自分で出せる
- スペクターは電費22.2〜23.6kWh/100km(WLTP)、自動車税は年25,000円
- 燃費対策はタイヤの空気圧と穏やかな発進が基本





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