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ロールスロイスと聞くと、『イギリスの車だよね?でもBMWって聞いたこともある』と、ちょっと混乱しますよね。
結論から言うと、ロールス・ロイスはイギリス生まれのブランドで、いまも英国グッドウッドの本社工場で作られています。ただ、2003年からはドイツのBMWグループ傘下の会社が作っています。
この記事では、創業から名前の由来、BMWとベントレーとの関係、日本での買い方まで順番にお話しします。
ロールスロイスはどこの国のメーカー?
まず一番の疑問から答えますね。
ロールス・ロイスはイギリスの自動車ブランドです。いまの会社名は「ロールス・ロイス・モーター・カーズ」で、本社と工場はイギリスのウェスト・サセックス州グッドウッドにあります。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 発祥の国 | イギリス |
| 創業 | 1906年(ロールス・ロイス社設立) |
| 本社・工場 | 英国ウェスト・サセックス州グッドウッド |
| 親会社 | BMWグループ(2003年1月から) |
| 略称 | RR(重なったダブルRのロゴ) |
『じゃあドイツの車なの?』と思った方もいるはずです。
親会社はドイツのBMWですが、デザインも組み立ても、グッドウッドで行われています。ブランドの国籍としてはイギリス、会社の持ち主はBMWグループ、と覚えておくと分かりやすいですよ。
- ロールス・ロイスはイギリス発祥で、いまも英国グッドウッドで作られている
- 2003年1月からBMWグループ傘下
- 中国資本ではない
「中国資本になった」という話を見かけることもありますが、自動車のロールス・ロイスはBMWグループの会社です。
グッドウッドの工場は2003年1月に開かれ、ロールス・ロイス自身は「ホーム・オブ・ロールス・ロイス」と呼んでいます。いまのカリナンやファントム、スペクターも、ここで一台ずつ仕上げられているんです。
名前の由来は2人の創業者
ロールス・ロイスという名前は、2人の創業者の名字を合わせたものなんです。
1人はエンジニアのヘンリー・ロイス。もう1人は、車の販売をしていたチャールズ・ロールズです。
2人が出会ったのは1904年5月でした。ロイスが作った車にロールズがほれ込み、2人で車を作って売ることにしたんです。
- 1904年5月、ヘンリー・ロイスとチャールズ・ロールズが出会う
- ロイスの車をロールズが売る形で協力を始める
- 1906年、ロールス・ロイス社を設立する
- 1906年から1925年まで、名車シルバーゴーストを作る
『ロイス・ロールスじゃないの?』と思った方もいるかもしれません。
並び順はロールズが先です。略して「RR」と呼ばれ、重なった2つのRのロゴは、この2人の頭文字から来ています。
初期の名車シルバーゴーストから、いまのファントムまでの流れはロールス・ロイスの歴代モデル一覧で年代順に見ていけます。
BMWの傘下になったのはなぜ?
ここが一番ややこしいところですよね。
実は、ロールス・ロイスの自動車部門は、1998年に一度売りに出されています。その時、工場とブランドの名前が別々の会社に渡ったんです。
| 年 | 出来事 |
|---|---|
| 1931年 | ロールス・ロイスがベントレーを買収 |
| 1998年 | 親会社ヴィッカーズが自動車部門を売却 |
| 1998年 | 工場(クルー)とベントレーはフォルクスワーゲンが取得 |
| 1998年 | 「ロールス・ロイス」の名前とロゴの権利はBMWが取得 |
| 2003年1月 | BMW傘下のロールス・ロイス・モーター・カーズがグッドウッドで製造を開始 |

例えばこんな会話が起きがちです。
「ロールス・ロイスとベントレーって、同じ会社じゃなかった?」
「昔は同じ会社だったけど、今はBMWとフォルクスワーゲンで別々なんだよ」
2003年からは、ロールス・ロイスはBMWのもとでグッドウッドに新しい工場を構えました。ベントレーはフォルクスワーゲンのもとで、クルーの工場で作られています。
ベントレーとの違いを車選びの目線で比べたい方は、ロールス・ロイスとベントレーの違いで詳しく見ています。
飛行機のエンジンのロールス・ロイスとは別会社
ニュースで「ロールス・ロイスのエンジン」と聞くと、飛行機の話のこともありますよね。
航空機のエンジンを作っている「ロールス・ロイス plc」と、車を作っている「ロールス・ロイス・モーター・カーズ」は別の会社なんです。
| 項目 | ロールス・ロイス・モーター・カーズ | ロールス・ロイス plc |
|---|---|---|
| 作っているもの | 高級車 | 航空機エンジンなど |
| 親会社 | BMWグループ | BMWグループではない |
もとは同じロールス・ロイスから分かれた歴史があるので、名前が同じなんです。
『株を買えば車のロールス・ロイスの応援になる?』と考える方もいるかもしれません。
ニュースで見かける上場のロールス・ロイスは航空機エンジン側なので、混同しないようにしておきましょう。
エンブレムの女神と車名の由来
ロールス・ロイスといえば、ボンネットの上の女神像を思い浮かべる方も多いですよね。
この像の名前は「スピリット・オブ・エクスタシー」です。彫刻家チャールズ・サイクスの作品で、1911年2月6日に意匠登録されました。
スピリット・オブ・エクスタシーのモチーフは、古代ギリシャの彫刻「サモトラケのニケ」の影響を受けたと言われています。
翼を広げて前へ身を乗り出す姿は、ロールス・ロイスの象徴として100年以上受け継がれてきました。
いまのモデルでは、施錠などに合わせてボンネットの中へ自動で格納される仕組みになっています。盗難や安全のための工夫なんです。
| 呼び名 | 何のこと |
|---|---|
| スピリット・オブ・エクスタシー | ボンネット上の女神像(マスコット) |
| ダブルR(RR) | 2人の創業者の頭文字を重ねたロゴ |
| パンテオン・グリル | ギリシャ神殿風のフロントグリル |
エンブレムの仕組みや盗難対策は、スピリット・オブ・エクスタシーの解説で詳しく見ています。
車名にも由来があります。SUVのカリナンは、世界最大級のダイヤモンド原石「カリナン」から名付けられたと言われています。
オープンカーの名前を探している方は、4人乗りオープンの「ドーン」のことかもしれません。ドーンは2023年に生産を終えていて、いまは中古でしか買えません。
詳しくはレイス・ドーンの中古の話にまとめています。
いまのロールス・ロイスはどんな車を作っている?
現行のラインアップは、4つのモデルが中心です。
| モデル | ボディ | 日本価格(車両本体) |
|---|---|---|
| ゴースト シリーズII | 4ドアサルーン | 3,875万円〜 |
| カリナン シリーズII | SUV | 4,645万円〜 |
| スペクター | 2ドアクーペ(電気自動車) | 4,800万円〜 |
| ファントム シリーズII | フラッグシップサルーン | 6,050万円〜 |
価格はメディア掲載の発表時価格(消費税込)です。エクステンデッドやブラック・バッジはさらに上がります。

エンジン車は全車6.75LのV12ツインターボで、スペクターはブランド初の電気自動車です。
世界の販売台数は、2023年に6,032台と過去最高になりました。2024年は5,712台、2025年は5,664台です。
『年に6,000台くらいしか作らないの?』と驚きますよね。
実は、ロールス・ロイスは内外装の色や素材を自由に仕立てる「ビスポーク」が当たり前の車です。
、たくさん作るメーカーではないんです。だからこそ、昔のモデルにも根強い人気があります。
旧車を知りたい方はロールス・ロイスの旧車・名車の相場も読んでみてください。
ロールス・ロイスってどんな車?
『名前は知っているけど、何がそんなに特別なの?』と思う方も多いはずです。
ひと言でいうと、静かさと乗り心地を何より大事にしてきた車なんです。
- 路面の段差を感じにくい、浮いているような乗り心地
- 大きなV12エンジンでも、車内はとても静か
- 内装の革や木を職人が手作業で仕上げる
- 色や素材を一台ずつ注文で仕立てられる
乗り心地は、よく「魔法の絨毯」にたとえられます。
例えばこんな感想を耳にすることがあります。
「段差を越えたのに、後ろの席だと気づかなかった」
「エンジンがかかっているのか分からないくらい静かだね」
もちろん、感じ方は人それぞれです。値段の高さの理由をもう少し知りたい方は、ロールス・ロイスはなぜ高いのかで詳しく見ています。
日本ではどこで買える?
『日本にロールス・ロイスの会社はあるの?』と気になる方もいますよね。
日本での販売は、各地の正規販売店が担っています。お客さんの情報の管理は、シンガポールにあるアジア太平洋地域のオフィスが行っています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 日本での販売 | 各地の正規販売店(6拠点) |
| 顧客情報の管理 | アジア太平洋地域のオフィス(シンガポール) |
| 認定中古車 | プロビナンス |
| 東京の販売店 | コーンズ・モータース(1964年からロールス・ロイスと提携) |
東京のコーンズ・モータースは、1964年からロールス・ロイスと提携している販売店です。長く日本でロールス・ロイスを扱ってきた歴史があるんです。
正規販売店は全国に6拠点
日本にもロールス・ロイスの正規販売店があります。
- 東京(コーンズ・モータース)
- 横浜
- 名古屋
- 大阪
- 広島
- 福岡
東京の販売店はホテルニューオータニのガーデンコートにあり、2024年7月にリニューアルしています。
認定中古車は「プロビナンス」という名前で扱われています。
正規販売店が無い地域にお住まいの方は、購入後の点検で通う距離も考えておくと安心です。遠方の場合は、入庫のたびに移動や陸送が必要になることもあります。
『いきなり販売店に行くのは緊張する』という方も多いはずです。見積もりを取る前に、値段の相場を知っておくと気持ちが楽になりますよ。
新車の値引きや購入の流れは、ロールス・ロイスの値引き相場から読んでみてください。
よくある質問
ロールスロイスはどこの国の車ですか?
イギリスの自動車ブランドです。本社と工場は英国グッドウッドにあり、2003年1月からドイツのBMWグループ傘下の会社が作っています。
ロールスロイスの創業者は誰ですか?
エンジニアのヘンリー・ロイスと、車の販売をしていたチャールズ・ロールズです。2人は1904年5月に出会い、1906年にロールス・ロイス社を設立しました。
ロールスロイスは中国資本ですか?
いいえ。自動車のロールス・ロイス・モーター・カーズは、ドイツのBMWグループ傘下です。
ボンネットの女神の名前は?
「スピリット・オブ・エクスタシー」です。彫刻家チャールズ・サイクスの作品で、1911年2月6日に意匠登録されました。
ベントレーとロールスロイスは同じ会社ですか?
1931年から1998年までは同じ会社でしたが、いまは別会社です。ロールス・ロイスはBMWグループ、ベントレーはフォルクスワーゲングループに属しています。
まとめ
- ロールス・ロイスはイギリス発祥で、いまも英国グッドウッドで作られている
- 名前は創業者ヘンリー・ロイスとチャールズ・ロールズの名字から
- 1998年に名前の権利がBMWへ渡り、2003年1月からBMWグループ傘下
- ベントレーとは昔同じ会社で、いまは別会社
- 航空機エンジンのロールス・ロイス plcとも別会社





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