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ロールスロイスを街で見かけて、『ボンネットの先の銀色の像、あれは何だろう』と気になった方も多いはずです。
結論から言うと、ロールスロイスのエンブレムは重なった「RR」のロゴと、女神像「スピリット・オブ・エクスタシー」の2つです。いまの女神像は、施錠などに合わせてボンネットの中へ引っ込む格納式になっています。
この記事では、名前の由来から引っ込む仕組み、盗まれないための備えまで、順番にお話しします。
ロールスロイスのエンブレムは2種類ある
ロールスロイスで「エンブレム」と呼ばれるものは、実は2つあります。ひとつはロゴマーク、もうひとつはボンネットの上に立つマスコットです。
| 呼び名 | 正式な名前 | 付いている場所 | 形 |
|---|---|---|---|
| ロゴ・マーク | RR(ダブルR)のロゴ | グリル上部・ホイール中央・車内など | 2つのRを重ねた文字 |
| マスコット・女神像 | スピリット・オブ・エクスタシー | ボンネットの先端 | 翼を広げた女性の像 |
| グリル | パンテオン・グリル | 車の正面 | ギリシャ神殿のような縦格子 |
ロゴのRRは、創業者のチャールズ・ロールズとヘンリー・ロイスの頭文字です。二人は1904年5月に出会い、1906年にロールス・ロイス社を立ち上げました。
- ロゴは「RR」、女神像は「スピリット・オブ・エクスタシー」
- 女神像は「フライングレディ」「天使」と呼ばれることもある
- いまの新車の女神像は自動で引っ込む格納式
『天使』『女神』『フライングレディ』と呼び方はいろいろですよね。どれも同じスピリット・オブ・エクスタシーのことを指しています。
「パルテノングリル」と「パンテオン・グリル」は同じもの?
はい、同じものです。正面の縦格子のグリルは、公式には「パンテオン・グリル」と呼ばれています。
ギリシャ神殿のように見えることから、日本では「パルテノングリル」と呼ぶ人もいます。検索するとどちらの名前も出てきますが、指しているのは同じ部分なんです。
カリナン シリーズIIやファントム シリーズIIでは、このグリルが光る「イルミネーテッド・パンテオン・グリル」も用意されています。夜に見ると印象がかなり変わりますよ!
女神像「スピリット・オブ・エクスタシー」の意味と由来
女神像の作者は、彫刻家のチャールズ・サイクスです。1911年2月6日に意匠登録されたので、100年以上も同じ名前で続いていることになります。
モチーフには、ルーヴル美術館にある「サモトラケのニケ」の影響があるとされています。ニケは勝利の女神です。
『だから天使とか女神と呼ばれるのか』と思った方、まさにそのとおりです。翼のように広がった衣が、風を受けて前へ進む姿に見えるんですね。
「スピリット・オブ・エクスタシー」は、直訳すると「恍惚の精神」くらいの意味です。走る喜びを形にした像、と受け止めておくと分かりやすいと思います。
スペクターの女神像は形が違う
ブランド初の電気自動車スペクターに合わせて、2022年に女神像は新しいデザインになりました。空気の流れを考えて、姿勢がより低く、前のめりになっています。
ガソリン車の女神像と並べると、同じ像でも少しスマートに見えます。

女神像が引っ込むのはなぜ?格納式の仕組み
『さっきまで立っていた女神像が消えた』と驚いた経験がある方もいるかもしれません。目の前でスッと沈む様子は、初めて見るとびっくりしますよね。
いまのロールス・ロイスの女神像は、施錠などの操作に合わせてボンネットの中へ収まる自動格納式です。理由は大きく2つあります。
- 駐車中にいたずらや盗難に遭わないようにする
- 万が一ぶつかった時に、歩行者や像そのものを守る
- 洗車などで像に触れたくない時に収めておける
例えばこんな場面を想像してみてください。夜のコインパーキングで、女神像が出たまま朝まで置かれていたら、気になって眠れないですよね。
格納式なら、ドアをロックした時点で像が中に入ります。外から手で引き抜くのは難しくなるわけです。
像が出ている時に手で押し下げたり、引っぱったりすると故障の原因になります。出し入れは車の操作に任せておきましょう。
昔のエンブレムは引っ込まない?
古いロールスロイスでは、女神像が固定式のものもあります。旧車や中古を見る時は、格納式かどうかを確かめておくと安心です。
また、1930年代ごろには、ひざをついた姿勢の小さめの像もありました。昔の写真で女神像の形が今と違って見えるのは、こうした年代ごとの差なんです。
年式ごとのモデルの違いは、ロールス・ロイスの歴代モデル一覧で見分け方をまとめています。
ホイールのマークが回らないのはなぜ?センターキャップの秘密
走っているロールスロイスのホイールを見て、『あれ、真ん中のRRがずっと上を向いている』と驚いた方もいるはずです。
これは、センターキャップのRRロゴが、ホイールと一緒に回らない作りになっているからです。走っていても止まっていても、ロゴがいつも正しい向きで見えるようになっています。
| 部位 | エンブレムの見え方 | ポイント |
|---|---|---|
| ボンネット | 女神像が立つ/収まる | 施錠などで格納 |
| グリル上部 | RRのバッジ | 正面の顔になる部分 |
| ホイール中央 | RRのセンターキャップ | ロゴが回らず上を向いたまま |
| 車内 | ステアリング中央などにRR | 乗る人の目に入る場所 |
止まった時にロゴが逆さまにならないので、写真に撮られても見栄えが崩れません。細かいところまで「見られる車」として作られているんです!
ちなみに、カリナン シリーズIIは23インチ、ゴースト シリーズIIは22インチのホイールが新しく採用されています。大径ホイールの真ん中にRRが立っていると、横から見た時の印象がかなり締まります。
カリナンやブラック・バッジでエンブレムの見た目は変わる?
結論から言うと、モデルや仕様によって、エンブレムの色や雰囲気が変わります。特にわかりやすいのがブラック・バッジです。
ブラック・バッジは、黒を基調に仕立てた高出力の派生モデルです。女神像やバッジまわりも暗めの仕上げになり、銀色の通常モデルとは別の車のように見えます。
- 銀色に光る女神像とRRで、昔ながらの華やかさがある
- どの色のボディにも合わせやすい
- 黒基調で引き締まった印象になる
- 明るいボディ色だと好みが分かれやすい
カリナンのエンブレムについて調べる方も多いですが、仕組みはほかのモデルと同じです。SUVで車高が高い分、女神像が目線に近く、存在感が強く見えます。
ブラック・バッジの価格差や中身の違いは、ブラック・バッジとはで詳しく比べています。
エンブレムとボディ色の組み合わせで印象は大きく変わる
同じ女神像でも、黒いボディに銀色だとくっきり浮かび、白いボディだとやわらかく溶け込みます。ボディ色選びで迷ったら、エンブレムとの相性も見ておきたいところです。
色ごとの印象や人気の傾向は、ロールス・ロイスの全ボディカラー一覧で紹介しています。
エンブレムの盗難対策と、壊れた時の考え方
『格納式なら盗まれる心配はゼロでしょ?』と思うかもしれません。ただ、駐車中にいたずらされる可能性まで無くなるわけではないんです。
- 自宅は屋根付きのガレージやシャッター付きの車庫に置く
- 外出先では人目のある明るい駐車場を選ぶ
- 施錠した後、女神像が収まったかを目で確かめる
- 車両保険で外装の部品がどこまで補償されるかを確認しておく
例えば、友人とこんな会話になることもあります。
「ロールスのマスコットって、引っこ抜かれたりしないの?」
「鍵をかけると中に入るから、出しっぱなしよりはずっと安心だよ」
女神像やRRのバッジは純正の特注部品なので、交換となると費用はかさみやすい部分です。金額は年式や部品の在庫で変わるため、修理の目安は販売店で見積もりを取るのが確実です。
故障や修理の費用全体については、ロールス・ロイスの故障しやすい箇所と修理費を参考にしてみてください。
見た目を変えたくて社外品に付け替えると、売る時に純正へ戻す手間が出ることがあります。外した純正部品は保管しておきましょう。
中古で買う時にエンブレムで見ておきたいこと
中古のロールスロイスを見に行く時も、エンブレムまわりは確かめておきたいところです。外装の中でも目立つ部分なので、傷みがあると全体の印象まで変わってしまいます。
- エンジンをかけた状態と施錠した状態で、女神像が出入りするか
- 女神像の表面に曇りや小傷がないか
- グリル上部のRRバッジがまっすぐ付いているか
- 4本のホイールのセンターキャップがそろって上を向くか
『そこまで細かく見なくても』と思うかもしれません。ただ、出入りの不具合は後から修理になると時間も費用もかかります。
試乗や見学の時に「一度ロックして、女神像が収まるところを見せてもらえますか」とお願いしてみてください。その場で動きを見られるので安心です。
中古車選び全体の考え方は、ロールス・ロイスの中古車の選び方でまとめています。
エンブレムの状態は売る時の値段にも関わる
意外かもしれませんが、エンブレムまわりの状態は、売却時のチェック項目にも入ります。女神像がきちんと出入りするか、バッジに傷や欠けがないかは見られやすいポイントです。
| 状態 | 売る時の見られ方の目安 |
|---|---|
| 女神像がスムーズに出入りする | 正常として扱われやすい |
| 出入りが引っかかる・止まる | 修理が必要と見られることがある |
| センターキャップの欠け・色あせ | 細かい減点になりやすい |
| 社外品に交換済み・純正なし | 好みが分かれ、評価が下がりやすい |
減点の大きさは時期や業者によって変わるので、ここでは傾向だけにとどめます。大事なのは、純正の状態を保っておくことなんです。
ボディ色やモデルごとに、売る時の値段がどれくらい違うかはロールス・ロイスのリセールバリューでまとめています。

よくある質問
ロールスロイスのエンブレムの意味は何ですか?
重なった「RR」は、創業者のロールズとロイスの頭文字です。ボンネットの女神像はスピリット・オブ・エクスタシーと呼ばれ、勝利の女神ニケの影響があるとされています。
女神像が引っ込むのはどのタイミングですか?
いまの新車では、施錠などの操作に合わせてボンネットの中へ収まります。いたずらや盗難を防ぎ、ぶつかった時の安全にも配慮した仕組みです。
ホイールのRRマークが回らないのはなぜですか?
センターキャップのロゴが、ホイールの回転と切り離されて上を向いたままになる作りだからです。止まった時もロゴが逆さまになりません。
パルテノングリルとパンテオン・グリルは違うものですか?
同じものです。公式の呼び名はパンテオン・グリルで、ギリシャ神殿風の見た目から日本ではパルテノングリルと呼ばれることもあります。
昔のロールスロイスも女神像は引っ込みますか?
古い年式では固定式のものもあります。旧車を見る時は格納式かどうかを確かめておくと安心です。
まとめ
- ロールスロイスのエンブレムは「RR」のロゴと女神像スピリット・オブ・エクスタシーの2つ
- 女神像はチャールズ・サイクス作で、1911年2月6日に意匠登録された
- いまの女神像は施錠などで自動的に引っ込む格納式
- ホイール中央のRRは回らず、いつも上を向いている
- 純正の状態を保っておくと、売る時の評価も下がりにくい
新車でエンブレムまで含めて仕様を選ぶなら、値引きや交渉の順番も知っておくと安心です。ロールス・ロイスの値引き相場と交渉の順番もあわせて読んでみてください。





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