当サイトの記事は編集部がメーカー公式情報などの公開情報をもとに独自に調査・執筆しています。記事内にはアフィリエイト広告を含む場合があります。
ニュースでロールス・ロイスのボートテイルを見て、『これっていくらするの?』と気になった方も多いはずです。
結論から言うと、ボートテイルは3台しか作られていない一点物で、価格は公式に公表されていません。
この記事では、コーチビルドとは何か、これまでに何台作られたのか、そして普通に買えるロールス・ロイスとの違いをお話しします。
コーチビルドって何?ビスポークとの違い
コーチビルドは、ロールス・ロイスの特注の中でも一番上に位置する仕立てです。
注文した人のためだけに、ボディを一から作るんです。
- ビスポーク=いまあるモデルの色・素材・刺繍などを自由に仕立てる特注
- コーチビルド=ビスポークの最上位で、専用ボディを一から作る招待制の部門
- コーチビルドの車は台数がごく少なく、価格は公表されていない
ビスポークは、カリナンやゴーストといった普通のモデルをベースに、内外装を好みに仕立てるものです。
ロールス・ロイスを買う人の多くが、何らかの形でビスポークを入れています。
一方のコーチビルドは、ボディの形から変えてしまう別次元の注文です。
『お金を出せば誰でも頼めるの?』と思いますよね。
実は、コーチビルドは招待制とされています。ブランドから声がかかった顧客だけが話を進められる仕組みなんです。
| 項目 | ビスポーク | コーチビルド |
|---|---|---|
| ベース | 現行モデル(カリナン・ゴーストなど) | 専用に一から作るボディ |
| 変えられる範囲 | 色・素材・刺繍・装備など | ボディの形を含めてすべて |
| 頼める人 | 購入する人なら相談できる | 招待制 |
| 価格 | 内容で変わる(見積もり) | 非公表 |

ビスポークでいくらぐらい総額が変わるのかは、ロールス・ロイスのビスポーク(オプション)はいくら? で詳しく見ています。
これまでに作られたコーチビルドは何台?
BMWグループのもとで作られたコーチビルドの車は、公式に確認できる範囲では次のとおりです。
| 名前 | 発表 | 台数 |
|---|---|---|
| スウェプテイル(Sweptail) | 2017年 | 1台 |
| ボートテイル(Boat Tail) | 2021年 | 3台 |
| ドロップテイル(Droptail) | 2023年 | 4台 |
3つ合わせても、わずか8台です。
世界販売台数が2024年で5,712台だったことを考えると、どれだけ特別な車か分かりますよね。

スウェプテイル
2017年に発表された、たった1台だけの車です。
いまのコーチビルドの流れは、このスウェプテイルから始まったと言われています。
1台きりなので、ほかの誰かが同じ車に乗ることはありません。
ボートテイル
2021年に発表され、3台だけが作られました。
名前のとおり、後ろ姿がボートを思わせる形をしているのが特徴です。
色や装備には注文主の好みが映されていて、細かな仕様は公表されていない部分も多い車です。
3台とも注文主のために仕立てられていて、同じ車は1台もありません。
ドロップテイル
2023年に発表され、4台が作られることになっています。
1台ごとに名前が付けられているのもドロップテイルの面白いところです。
- 1台目「ラ・ローズ・ノワール」
- 2台目「アメジスト」
- 3台目「アルカディア」(2024年発表)
「ローズノワール」と短く呼ばれることもあるのは、この1台目のことなんです。
4台目を含めた全体の詳しい仕様は、公式の発表で少しずつ明らかになっていくものと考えておくといいですよ。
ボートテイルやドロップテイルの価格はいくら?
ここが一番知りたいところですよね。
ただ、ボートテイルもドロップテイルも、ロールス・ロイスは価格を公表していません。
「数十億円」といった金額を見かけることがありますが、公式に発表された数字ではありません。この記事では、確かめられない金額は書かないことにしています。
価格が出ない理由は、1台ごとに中身がまったく違うからです。
素材や装備、作るのにかかった時間まで車ごとに異なるので、「定価」というものがそもそもありません。
例えば、こんな会話を想像してみてください。
「ボートテイルと同じものを注文したいのですが、いくらですか?」
「同じものは作れないので、お客様のための一台として一からご相談になります。」
一点物とは、こういう意味なんです。
普通に買えるロールス・ロイスで一番高いのは?
『コーチビルドは無理でも、一番高いモデルはいくら?』と気になる方もいますよね。
カタログに載っている現行モデルで一番高いのは、ファントム・エクステンデッドです。
| 順位 | モデル | 日本価格(消費税込・車両本体) |
|---|---|---|
| 1 | ファントム・エクステンデッド シリーズII | 7,007万円〜 |
| 2 | ファントム シリーズII | 6,050万円〜 |
| 3 | ブラック・バッジ スペクター | 5,614万円〜 |
| 4 | ブラック・バッジ カリナン シリーズII | 5,415万円〜 |
価格は2026年10月時点で確認できたメディア掲載値で、ビスポークを入れる前の金額です。
ここにビスポークを足すと、数百万円から数千万円単位で金額が上がることもあります。
反対に、一番安い現行モデルはゴースト シリーズIIの3,875万円〜です。
つまり、カタログに載っているロールス・ロイスは、約3,900万〜7,000万円の幅に収まっているんです。
『ファントムとゴーストで3,000万円以上も違うの?』と驚く方もいますよね。
ファントムは後席に人を乗せることを一番に考えた最上級サルーンで、車体の大きさも作りも別物なんです。
例えば、全長はゴースト標準の5,545mmに対して、ファントム・エクステンデッドは5,990mmあります。
現行全モデルの価格と、一番安いモデルとの差は ロールス・ロイスの新車価格一覧 で見ています。
ファントムの中身や、エクステンデッドとの違いは ファントムの価格と実力 にまとめています。
なぜロールス・ロイスはコーチビルドを続けるの?
『数台しか作らないのに、手間に見合うの?』と不思議に思いますよね。
実は、コーチビルドという言葉そのものが、車づくりの昔のやり方から来ています。
コーチ(coach)は馬車のことで、もともとは馬車の車体を仕立てる職人仕事を指していました。
自動車の初期のころ、高級車は走る部分をメーカーが作り、ボディは別の工房が仕立てるのが一般的だったんです。
ロールス・ロイスは1906年の創業からの歴史を持つブランドで、この「一台ずつ仕立てる」考え方を、いまの形で引き継いでいると言えます。
| 時代 | 車づくりの形 |
|---|---|
| 創業期(1906年〜) | 走る部分とボディを別々に仕立てる例が多かった |
| BMWグループ傘下(2003年〜) | 英国グッドウッドの工場で現行モデルを生産 |
| 2017年以降 | コーチビルドの車を数年おきに発表 |
いまのロールス・ロイスは、英国グッドウッドの工場で作られています。
コーチビルドの車も、ブランドの「何でも仕立てられる」という姿勢を見せる役目を担っているんです。
ブランドの成り立ちやBMWとの関係は ロールス・ロイスはどこの国のメーカー? で詳しく見ています。
コーチビルドの車は中古で買える?
『新車が無理なら、中古で出てこないの?』と考える方もいるかもしれません。
結論から言うと、一般の中古車として売りに出ることは、まず考えにくいです。
台数が1台から4台しかなく、持ち主も公表されていないことがほとんどだからです。
中古で手が届くロールス・ロイスを探すなら、現行モデルや生産終了したレイス・ドーンが現実的です。選び方は ロールス・ロイスの中古車の選び方 で紹介しています。
例えば、コーチビルドに近い雰囲気を求めるなら、ビスポークを多く入れた中古車を探すという方法もあります。
前のオーナーが仕立てた内装の色や素材が、そのまま残っていることがあるからです。
プロジェクト・ナイチンゲールや限定車の名前について
最近になって、ナイチンゲールという名前を耳にした方もいるはずです。
プロジェクト・ナイチンゲールは、2026年に100台限定で予定されていると伝えられている車です。
ナイチンゲールの詳しい中身や価格、日本での扱いは、この記事の時点では確かめられていません。公式の発表を待つのが確実です。
ほかにも「アドーア」「ミーティア」「エルメス」といった名前を、特別なロールス・ロイスとして見かけることがありますよね。
ただ、この記事でボディを一から作ったコーチビルドとして確かめられたのは、スウェプテイル、ボートテイル、ドロップテイルの3つです。
『あの名前の車もコーチビルドなの?』と迷った時は、通常モデルをベースにした特別仕様かどうかを見てみてください。
特別仕様や限定車は、多くの場合ビスポークの延長にあるものです。
コーチビルドに憧れる人が現実的にできること
コーチビルドに手が届く人は、世界でもごくわずかです。
それでも、「自分だけの一台」に近づく方法はあります。
- ベースにするモデル(カリナン・ゴースト・ファントム・スペクター)を決める
- ボディカラーと内装の素材をビスポークで選ぶ
- 刺繍やスターライト ヘッドライナーなどの装備を相談する
- 総額と納期を確かめてから注文する
例えば、天井に星空を再現するスターライト ヘッドライナーは、ビスポークで選べる装備のひとつです。
仕組みや選び方は スターライト ヘッドライナーとは で紹介しています。
『どのモデルをベースにすればいいか分からない』という方は、カリナンの価格とモデルの違い から見てみると選びやすいですよ。
値引きの考え方や交渉の順番は ロールス・ロイスの値引き相場と限界額 で詳しく見ています。
- 現行モデルをベースに色や素材を選べる
- 見積もりで総額が分かる
- 正規販売店で相談できる
- ボディの形そのものは変えられない
- コーチビルドと同じ一点物にはならない
- 選んだ内容によっては納期が延びる
よくある質問
ロールス・ロイスのボートテイルはいくらですか?
ロールス・ロイスは価格を公表していません。1台ごとに中身が違う一点物なので、定価そのものがありません。
ボートテイルは何台ありますか?
2021年に発表され、3台が作られました。ドロップテイルは4台、スウェプテイルは1台です。
コーチビルドは注文できますか?
コーチビルドは招待制とされていて、ブランドから声がかかった顧客が対象です。普通のモデルを仕立てるビスポークなら、正規販売店で相談できます。
カタログで一番高いロールス・ロイスはどれですか?
現行モデルではファントム・エクステンデッド シリーズIIで、日本価格は7,007万円〜です。ビスポークを入れる前の車両本体価格です。
ラ・ローズ・ノワールとは何ですか?
ドロップテイルの1台目に付けられた名前です。2台目はアメジスト、3台目はアルカディアと名付けられています。
まとめ
- コーチビルドはビスポークの最上位で、専用ボディを一から作る招待制の部門
- スウェプテイル1台、ボートテイル3台、ドロップテイル4台が作られた
- 価格は公表されておらず、ネットの金額は公式の数字ではない
- カタログで一番高いのはファントム・エクステンデッドの7,007万円〜
- ナイチンゲールの詳細は、公式発表を待つのが確実





コメント