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中古車サイトでロールス・ロイスを眺めていると、『シルバーシャドウ?ゴーストII?どれがいつの車なの』と混乱しますよね。
結論から言うと、ロールス・ロイスの歴代は「1906〜1973年」「1973〜2003年」「2003年からのBMW傘下」の3つの時代に分けると、ぐっと分かりやすくなります。
この記事を読めば、名前と年式、車検証の型式から、目の前の1台がどの世代かを見分けられるようになります。
ロールス・ロイスの歴史は3つの時代で見ると分かりやすい
ロールス・ロイスは1906年に会社ができた、100年を超える歴史のあるブランドです。
その間に会社の持ち主が何度か変わっていて、時代ごとに車の作り方も変わってきました。
- 1906〜1973年: ロールス・ロイス社の時代(シルバーゴースト、シルバーシャドウなど)
- 1973〜2003年: ロールス・ロイス・モーターズの時代(カマルグ、シルバースピリットなど)
- 2003年〜: BMWグループ傘下の時代(ファントムVII以降、現行の全モデル)
始まりは1904年5月、ヘンリー・ロイスとチャールズ・ロールズの出会いです。
そこから2年後の1906年に、ロールス・ロイス社が設立されました。
今のロールス・ロイスは、英国グッドウッドに本社と工場を置き、2003年1月からBMWグループ傘下で作られています。
『じゃあ昔のロールス・ロイスと今のロールス・ロイスは別物なの?』と思う方もいるはずです。
名前とエンブレムは受け継がれていますが、2003年を境に作っている会社と工場が変わった、と考えておくとスッキリします。
ブランドの成り立ちやBMWとの関係は ロールス・ロイスはどこの国のメーカー? で詳しく見ています。
歴代モデルを年代順に一覧で見る
まずは、中古車や旧車の世界でよく見かける名前を、年代順に並べてみますね。
| 時代 | モデル名 | 生産・販売期間 | ボディ |
|---|---|---|---|
| ロールス・ロイス社 | シルバーゴースト | 1906〜1925年 | サルーンほか |
| ロールス・ロイス社 | ファントムI〜VI | I:1925年〜/VI:1968〜1991年 | 大型サルーン |
| ロールス・ロイス社 | シルバーレイス | 1946〜1959年 | サルーン |
| ロールス・ロイス社 | シルバードーン | 1949〜1955年 | サルーン |
| ロールス・ロイス社 | シルバークラウド | 1955〜1966年 | サルーン |
| ロールス・ロイス社 | シルバーシャドウ | 1965〜1980年 | サルーン |
| ロールス・ロイス社 | コーニッシュ | 1971〜1996年 | クーペ・オープン |
| ロールス・ロイス・モーターズ | カマルグ | 1975〜1986年 | クーペ |
| ロールス・ロイス・モーターズ | シルバースピリット/シルバースパー | 1980〜2000年 | サルーン |
| ロールス・ロイス・モーターズ | シルバーセラフ | 1998〜2002年 | サルーン |
| ロールス・ロイス・モーターズ | コーニッシュ(V) | 2000〜2002年 | オープン |
| BMW傘下 | ファントムVII | 2003〜2017年 | 大型サルーン |
| BMW傘下 | ゴースト | 2010年〜 | サルーン |
| BMW傘下 | レイス | 2013〜2023年 | 2ドアクーペ |
| BMW傘下 | ドーン | 2015〜2023年 | 4人乗りオープン |
| BMW傘下 | ファントムVIII | 2017年〜 | 大型サルーン |
| BMW傘下 | カリナン | 2018年〜 | SUV |
| BMW傘下 | スペクター | 2023年〜 | 2ドアEVクーペ |

こうして並べると、「シルバー」が付く名前は2003年より前の車だと分かりますよね。
反対に、ゴースト、レイス、カリナン、スペクターは、どれもBMW傘下になってからの名前なんです。
ただ、シルバーレイスとレイス、シルバードーンとドーン、シルバーゴーストとゴーストのように、昔の名前を受け継いだモデルもあります。
「レイス」と書かれた中古車を見つけた時は、年式で1940〜50年代の車か、2013年以降の車かを確かめてみてください。
シルバーシャドウやコーニッシュなど、2003年より前の車の買い方は ロールス・ロイスの旧車・名車の相場 で詳しく見ています。
BMW傘下になってからの世代を詳しく
中古車で今いちばん台数が多いのは、2003年以降のモデルです。
ここでは、BMW傘下の現行世代までを、モデルごとの「代」と改良の時期で見ていきます。
| モデル | 世代 | 日本での主な時期 | 駆動 |
|---|---|---|---|
| ファントム | VII(7代目) | 2003〜2017年 | FR |
| ファントム | VIII(8代目) | 2018年1月日本発売、シリーズIIは2022年10月日本初公開 | FR |
| ゴースト | 初代 | 2010〜2020年頃 | FR |
| ゴースト | 2代目 | 2020年10月日本発売、シリーズIIは2025年2月日本発表 | 4WD |
| カリナン | 初代 | 2018年発売、シリーズIIは2024年8月日本初公開 | 4WD |
| レイス | 1代のみ | 2013〜2023年 | FR |
| ドーン | 1代のみ | 2015〜2023年 | FR |
| スペクター | 初代 | 2023年6月日本発表 | 4WD(2モーター) |
ここで気をつけたいのが、ゴーストの駆動方式です。
初代ゴーストは後輪駆動(FR)ですが、2代目からは4WDになっています。
同じ「ゴースト」でも走りの性格が違うので、中古で比べる時は世代をそろえて見るのがおすすめです。
『ゴーストIIって書いてあるけど、これは2代目のこと?』と迷う方も多いはずです。
実は、中古車で「ゴーストII」と書かれているのは、初代ゴーストの後期型(2014年〜)の通称なんです。
2代目ゴーストのことではないので、ここは取り違えないようにしておきましょう。
「ゴーストII」は初代の後期型の通称で、現行の「ゴースト シリーズII」とは別の車です。名前が似ているので、年式と型式の両方で確かめてみてください。
レイスとドーンは2023年に生産を終えていて、今は中古でしか手に入りません。
詳しくは レイス・ドーンは生産終了|中古で買う時の注意点 にまとめています。
型式の読み方と車検証での見分け方
年式だけでは世代を見分けにくい時に頼りになるのが、車検証の「型式」欄です。
この記事で確かめられた、主な型式を並べておきますね。
| モデル | 型式 |
|---|---|
| 初代ゴースト | 664S |
| 初代ゴースト EWB(後席延長版) | 664L |
| 2代目ゴースト | 7BA-TV02 |
| 2代目ゴースト・エクステンデッド | 7BA-TV22 |
| カリナン(シリーズI) | 7BA-689X |
| スペクター | ZAA-TK2293 |
カリナン シリーズIIやファントムVIIIなど、ここに載せていない型式は確かな値を確かめられていません。
型式の前に付く「7BA」や「ZAA」は、排出ガスの区分などを表す記号です。
例えば、スペクターの「ZAA」は電気自動車であることを示しています。
- 車検証の「型式」欄を見る
- 上の表の型式と照らし合わせる
- 「初度登録年月」で年式を確かめる
- 迷ったら販売店に「何代目のどの改良型か」を聞く
中古車の掲載情報と車検証の内容が食い違うことも、たまにあります。
気になる車があれば、こんなふうに聞いてみると話が早いですよ。
「この車の車検証の型式と、初度登録の年月を教えてもらえますか?」
「型式は7BA-TV02で、初度登録は2021年です。2代目ゴーストの前期型になります。」
こうした会話で世代がはっきりすれば、ほかの車と比べる時もぶれにくくなります。
シリーズIとシリーズIIはどこで見分ける?
ロールス・ロイスでは、マイナーチェンジした後期型を「シリーズII」と呼びます。
ファントム、カリナン、ゴーストには、それぞれシリーズIIが出ています。
| モデル | シリーズIIの発表 | 見分けやすいポイント |
|---|---|---|
| ファントム | 2022年5月本国発表 | グリル上部に水平のステンレスライン、ヘッドライトの中に星のような模様 |
| カリナン | 2024年5月本国発表 | 縦長を強調した新しい顔、光るグリル、23インチホイール(従来22インチ) |
| ゴースト | 2024年10月本国発表 | L字型のデイタイムランニングライト、縦に光るリアランプ、22インチ9スポークホイール |

外から見て一番分かりやすいのは、ライトの形とグリルまわりです。
例えば、カリナンなら夜にグリルが光っているかどうかで、かなり見分けがつきます。
ただ、どの改良も「パワートレインは大きく変わっていない」点は共通です。
エンジン車は全車6.75LのV12ツインターボで、出力は標準で571PSです。
『じゃあシリーズIを安く買えばお得なのでは?』と考える方もいますよね。
見た目と装備、それに売る時の評価が変わるので、中古で比べる時は価格差だけで決めないのがおすすめです。
- ヘッドライトやデイタイムランニングライトの形
- グリルが光るかどうか
- ホイールのサイズとデザイン
- 車検証の初度登録年月
売る時の値段の違いは ロールス・ロイスのリセールバリュー で詳しく見ています。
最新モデルと新型の情報はいまどうなっている?
『ロールス・ロイスの最新モデルって、どれのこと?』という疑問もよく見かけます。
2026年10月時点で日本で買える現行モデルと、価格を並べてみますね。
| モデル | 日本価格(車両本体・消費税込) |
|---|---|
| ゴースト シリーズII | 3,875万円〜 |
| ゴースト・エクステンデッド シリーズII | 4,480万円〜 |
| カリナン シリーズII | 4,645万円〜 |
| ブラック・バッジ ゴースト シリーズII | 4,645万円〜 |
| スペクター | 4,800万円〜 |
| ブラック・バッジ カリナン シリーズII | 5,415万円〜 |
| ブラック・バッジ スペクター | 5,614万円〜 |
| ファントム シリーズII | 6,050万円〜 |
| ファントム・エクステンデッド シリーズII | 7,007万円〜 |
価格はメディアに載った発表時の値で、ビスポーク(特注)を入れると上がります。
新型として一番新しい話題は、2026年6月3日に本国で発表された「スペクター シリーズII」です。
航続距離はWLTPで最大628kmと、初期型の530kmから伸びました。
ただ、日本での価格と導入時期は、まだ発表されていません。
ボートテイル(3台のみ)やドロップテイル(4台のみ)のようなコーチビルドは、招待制で作る一点物です。価格は公表されていません。詳しくは コーチビルドとは で見ています。
現行モデルの値段の詳しい内訳は ロールス・ロイスの新車価格一覧 にまとめています。
中古で歴代モデルを探す時のコツ
ここまでで、気になる世代がだいぶ絞れてきた方も多いはずです。
中古の値段は、同じモデルでも年式と世代で大きく違ってきます。
ここでは具体的な相場は断定せず、探す時の順番だけお伝えしますね。
- 欲しいボディ(サルーン・SUV・2ドア)を決める
- 世代を決める(初代ゴーストか2代目か、シリーズIかIIか)
- 年式と走行距離の幅を決めて在庫を絞る
- 気になる車の型式と整備記録を確かめる
条件を決めてから在庫を見ると、名前に惑わされずに比べられます。
ロールス・ロイス買いたいドットコム
ロールス・ロイスの値段、先に相場を見ておく
今の車の買取相場と、ロールス・ロイスの値引き・総額の目安を先に知っておくと、商談で迷いにくくなります。
無料今の車の買取相場を調べる※相場は年式・走行距離・状態で変わります。
2003年より前の旧車は、整備できるお店が限られることもあります。
買う前に、近くで面倒を見てもらえるお店があるかも確かめておきましょう。
新車も視野に入れている方は、ロールス・ロイスの値引き相場と限界額 もあわせて見ておくと、中古との差がつかみやすくなります。
よくある質問
ロールス・ロイスの最初のモデルは何ですか?
よく知られている初期のモデルは、1906〜1925年に作られたシルバーゴーストです。会社は1906年に設立されました。
ロールス・ロイスの最新モデルはどれですか?
2026年10月時点で日本で買える最新の改良型は、2025年2月に日本発表されたゴースト シリーズIIです。本国では2026年6月にスペクター シリーズIIが発表されていますが、日本の価格と導入時期は未発表です。
ゴーストIIとゴースト シリーズIIは同じ車ですか?
違います。中古で「ゴーストII」と呼ばれるのは初代ゴーストの後期型(2014年〜)で、ゴースト シリーズIIは2代目の改良型です。
型式はどこで確かめられますか?
車検証の「型式」欄で確かめられます。例えば2代目ゴーストは7BA-TV02、スペクターはZAA-TK2293です。
レイスやドーンは今でも新車で買えますか?
買えません。どちらも2023年に生産を終えていて、今は中古で探すことになります。
まとめ
- 歴代は1906〜1973年、1973〜2003年、2003年からのBMW傘下の3つの時代に分けると分かりやすい
- 「シルバー」が付く名前は2003年より前の車
- 初代ゴーストはFR、2代目ゴーストは4WDで、中古の「ゴーストII」は初代後期の通称
- 世代は車検証の型式と初度登録年月で確かめる
- 最新の話題はスペクター シリーズIIだが、日本の価格と導入時期は未発表





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