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街でロールスロイスを見かけて、『どうしてこんなに高いんだろう』と思ったことはありませんか。
結論から言うと、一番安いゴースト シリーズIIでも3,875万円〜する理由は、少ない台数を英国グッドウッドの工場で人の手をかけて作り、一台ずつ注文主に合わせて仕立てているからです。そこに、6.75L V12と「魔法の絨毯」と呼ばれる乗り心地が乗っています。
この記事では、値段の理由を一つずつほどいて、何がすごいのかを数字と一緒に見ていきます。
ロールスロイスはいくらする?まず値段の並びを見る
最初に、いま日本で買える新車の値段をまとめておきますね。
ロールスロイスの新車は、ビスポークやコーチビルドを除いて約3,900万〜7,000万円です(2026年10月時点で確認できた発表時価格・消費税込・車両本体)。
| モデル | ボディ | 日本価格(車両本体) |
|---|---|---|
| ゴースト シリーズII | 4ドアサルーン | 3,875万円〜 |
| ゴースト・エクステンデッド | 後席重視サルーン | 4,480万円〜 |
| カリナン シリーズII | SUV | 4,645万円〜 |
| スペクター | 2ドアEVクーペ | 4,800万円〜 |
| ファントム シリーズII | フラッグシップサルーン | 6,050万円〜 |
| ファントム・エクステンデッド | 後席重視フラッグシップ | 7,007万円〜 |
『一番安くても4,000万円近いの?』と驚きますよね。
ブランドの中のランクで言うと、ゴーストが入口、カリナンとスペクターが真ん中、ファントムが頂点という並びです。モデルごとの細かい価格は新車価格一覧で見られます。
- 年間の販売台数が約5,700台と少なく、1台にかける手間が大きい
- 内装や塗装を人の手で仕上げ、一台ずつ注文主の好みに合わせる
- 全エンジン車が6.75L V12、乗り心地にもとことんこだわっている
- 標準の値段はスタート地点で、ビスポークでさらに上がる
作る台数が少ないから高い
値段の一番の理由は、台数の少なさです。
ロールスロイスの世界販売台数は、2023年が6,032台で過去最高、2024年が5,712台、2025年が5,664台でした(Wikipedia掲載値)。
世界全体でこの台数なんです。大衆車のメーカーなら、1つの車種だけでも桁が違う台数を作ります。
台数が少ないと、工場や開発にかかったお金を少ない台数で割ることになります。1台あたりの値段が上がるのは、ここが大きいんです。

例えばこんな会話をよく聞きます。
「同じ大きさの車なら、もっと安いのもあるよね」
「大きさは同じでも、作っている台数と1台にかける時間がまったく違うんです」
人の手をかけて作るから高い
ロールスロイスは、英国ウェスト・サセックス州のグッドウッドに本社と工場があります。2003年からBMWグループ傘下で、この工場で作られています。

「手作り」と言われるのは、機械だけに任せず、人が仕上げる工程が多いからです。
| 手をかける場所 | どんな作業か |
|---|---|
| 内装の革 | 革を選び、裁断し、縫い合わせる |
| ウッドパネル | 木目を合わせて左右対称に仕上げる |
| ボディの塗装 | 注文主が選んだ色で仕上げる |
| 天井の星空 | 光ファイバーを手作業で配置する(スターライト・ヘッドライナー) |
天井の星空「スターライト・ヘッドライナー」は、1,340本以上の光ファイバーを手作業で配置すると報じられています。
『星空の天井って、本当に手で作っているの?』と思いますよね。仕組みと選び方はスターライト ヘッドライナーの記事で詳しく書いています。
ファントムVIII以降のロールスロイスは、専用のアルミ骨格「アーキテクチャー・オブ・ラグジュアリー」を使っています。同じグループのBMWとは別の骨格です。
一台ずつ仕立てる「ビスポーク」があるから
ロールスロイスの値段を考える時に外せないのが、ビスポーク(特注)です。
内外装の色、素材、刺繍などを、注文主の好みで自由に仕立てられます。だから、同じモデルでも1台ずつ中身が違うんです。
ここが大事なところです。カタログの「〜万円から」は、あくまでスタート地点になります。
ビスポークで数百万〜数千万円単位で上がることもあるので、実際の支払額は人によって大きく違います。
- ボディカラーやツートーンの組み合わせを選ぶ
- 内装の革の色やステッチの色を選ぶ
- ウッドパネルの素材を選ぶ
- 刺繍やイニシャルを入れる
- 天井の星空を付ける
「紫のロールスロイス」のように、珍しい色の車が話題になることがありますよね。あれもビスポークで色を選べるからこそなんです。
カリナンのトランクから出てくる椅子
SUVのカリナンには、トランク(荷室)から椅子が出てくる装備が用意されていることで知られています。
荷室の床からシートが展開して、車の後ろに腰かけて景色を眺められる仕立てです。こうした遊び心のある装備も、カリナンが話題になる理由の一つです。
カリナンの装備やモデルの違いは、カリナンの価格とモデルの違いで見てみてください。
6.75L V12と「魔法の絨毯」の乗り心地も理由
『ロールスロイスって、乗り心地が全然違うって本当?』という方も多いはずです。
ロールスロイスの乗り心地は、昔から「魔法の絨毯(マジック・カーペット・ライド)」と表現されてきました。揺れない、段差を感じにくい、という評価が多いんです。
エンジンは全車6.75L V12
エンジン車のカリナン・ゴースト・ファントムは、全車が6.75L(6,748cc)V型12気筒ツインターボです。
| モデル | 出力/トルク | 駆動 |
|---|---|---|
| ゴースト・カリナン | 571PS/850Nm | フルタイム4WD |
| ファントム | 571PS/900Nm | FR(後輪駆動) |
| スペクター(EV) | 584PS/900Nm | 前後2モーター4WD |
大きなエンジンを低い回転で静かに回すので、加速しても車内が騒がしくなりにくいんです。
エンジンの細かい数字はロールスロイスのエンジン解説にまとめています。
揺れないのはなぜ?
乗り心地の良さは、重い車体とエアサスペンション、それに専用の骨格の組み合わせで作られています。
例えばカリナン シリーズIIの車両重量は2,725kg、ファントム シリーズIIは2,700kgです。重さが揺れを抑える方向に働くうえ、エアサスペンションが段差の衝撃をやわらげます。
- 段差や継ぎ目のショックが伝わりにくい
- 車内が静かで、後席で会話しやすい
- 発進と停止がなめらか
- 車体が大きく、狭い道や駐車場で気をつかう
- 重さのぶん、燃料代やタイヤ代がかかる
- 走る楽しさより快適さを優先した味付け
カリナンの乗り心地はSUVでも柔らかい?
『SUVだと、セダンより揺れるんじゃない?』と思う方もいますよね。
カリナン シリーズIIは全高1,835mmと背が高いSUVですが、ゴーストと同じ6.75L V12とフルタイム4WDを使っています。背の高い車でも、ゆったりした乗り味を目指して作られているんです。
ただ、シリーズIIは23インチホイール(従来22インチ)になっています。ホイールが大きいと段差の感じ方が変わることもあるので、気になる方は試乗で後席にも座ってみてください。
例えばこんな会話になります。
「カリナンとゴースト、乗り心地はどっちがいいの?」
「好みが分かれるところなので、同じ道で両方の後席に座って比べるのが一番分かりやすいですよ」
モデルごとの違いをまとめて見たい方は、カリナン・ゴースト・ファントム・スペクターの選び方も参考になります。
ロールスロイスより高い車はある?
『ロールスロイスが一番高い車なの?』と気になる方もいますよね。
カタログで買える現行モデルの中では、ファントム・エクステンデッドの7,007万円〜がロールスロイスの最高額です。
ただ、ロールスロイスにはさらに上があります。招待制で専用ボディを一から作る「コーチビルド」です。
| コーチビルド | 発表 | 台数 |
|---|---|---|
| スウェプテイル | 2017年 | 1台 |
| ボートテイル | 2021年 | 3台 |
| ドロップテイル | 2023年 | 4台 |
価格は公表されていません。台数がこれだけ少ない一点物なので、カタログモデルとはまったく別の世界なんです。詳しくはコーチビルドの記事で書いています。
他ブランドの高級車も含めて値段を比べたい方は、ライバル車との価格比較が参考になります。
有名人が乗るのはなぜ?名車と呼ばれる理由
ロールスロイスは、芸能人やスポーツ選手、経営者が乗る車としてよく話題になりますよね。
この記事では個人名は出しませんが、選ばれる理由ははっきりしています。
- 1906年にロールス・ロイス社が設立される
- シルバーゴースト(1906〜1925年)が「最高の車」の評判を作る
- ファントムやシルバーシャドウなど、時代ごとの名車が続く
- 2003年からBMW傘下でグッドウッド工場が稼働
- 2023年にブランド初のEV、スペクターが登場
100年以上「最高級車」として作られてきた歴史そのものが、ブランドの価値になっています。
実は、ロールスロイスは後席に座る車としても長く選ばれてきました。運転手付きの送迎やハイヤーに使われるのもそのためで、送迎・レンタルの記事で体験する方法を書いています。
どんな人が乗っていて、年収はどれくらいなのかは、乗ってる人のイメージと年収で詳しく見ていきます。
「高いから良い車」とは限りません。大きさ、維持費、使う場面が自分に合うかで選ぶのが後悔しにくい選び方です。
実際のオーナーの声を知りたい方は、ロールスロイスの口コミ・評判まとめもどうぞ。新車で買う時の値引きの考え方は値引き相場と交渉の順番でまとめています。
よくある質問
ロールスロイスの一番安いモデルはいくらですか?
現行の新車ではゴースト シリーズIIの3,875万円〜(消費税込・車両本体)が一番安いです。ビスポークや諸費用で実際の支払額は上がります。
ロールスロイスは本当に手作りですか?
すべてが手作業というわけではありませんが、内装の革やウッド、塗装、天井の星空などに人の手をかける工程が多いです。英国グッドウッドの工場で作られています。
ロールスロイスとベントレーはどちらが高いですか?
モデルによって違うので一概には言えません。両ブランドの関係と価格の違いは別の記事で比べています。
ロールスロイスの乗り心地はなぜ揺れないのですか?
重い車体、エアサスペンション、専用の骨格の組み合わせで、段差の衝撃が伝わりにくくなっています。「魔法の絨毯」と表現されるのはそのためです。
ロールスロイスより高い車はありますか?
ロールスロイス自身のコーチビルド(ボートテイルやドロップテイル)は、カタログモデルとは別格の一点物です。価格は公表されていません。
ベントレーとの違いはロールスロイスとベントレーの違いで詳しく書いています。
まとめ
- 新車は約3,900万〜7,000万円。一番安いのはゴースト シリーズIIの3,875万円〜
- 世界販売台数は年5,700台前後と少なく、1台にかける手間が大きい
- グッドウッドで内装や塗装に人の手をかけ、ビスポークで一台ずつ仕立てる
- 全エンジン車が6.75L V12で、乗り心地は「魔法の絨毯」と表現される
- さらに上にはコーチビルドがあり、価格は公表されていない





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